[記事公開日]2016/11/09
[最終更新日]2018/05/11

五年目のひとり ネタバレとあらすじ!結末は感動の物語

山田太一脚本の「五年目のひとり」がスペシャルドラマで放送されます。

数々の高視聴率を獲得したスペシャルドラマの脚本を手がけている山田さん。
今回の「五年目のひとり」に原作はなく、山田太一氏のオリジナル脚本です。

舞台は東日本大震災の“5年後”。
まだ記憶にあたらしい東日本大震災の“その後”を描きます。

キャストとあらすじ、結末ネタバレまでをお伝えしていきたいと思います。
気になる方は是非参考にしてみてください。

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あらすじとキャスト

スペシャルドラマ「五年目のひとり」ネタバレの前に、キャストとあらすじをご紹介します。

キャスト

木崎秀次(きざきしゅうじ)-渡辺謙
商店街にあるベーカリー『ここだけのパン屋』でアルバイトをしている中年男性。
半年間ほど複雑骨折で入院していたため、無給でいいから社会復帰のリハビリとして働きたいというのだが、実は秘密にしていた過去がある。

上野弘志(うえのひろし)-高橋克実
『ここだけのパン屋』の主人。
開業して17年、妻・春奈と二人三脚で店を切り盛りしてきたが、春奈の急な入院により、人手が足りず困っていたときに京子の紹介で木崎をアルバイトに迎え入れる。

上野春奈(うえのはるな)-木村多江
弘志の妻で、夫と2人で『ここだけのパン屋』を切り盛りしてきたが急性膵炎のため、突如入院することに。夫が木崎の素性を何ひとつ聞かず雇い入れたことに不安を抱いている。

松永満(まつながみつる)-柳葉敏郎
亜美の父で、町工場を営んでいる。

松永晶江(まつながあきえ)-板谷由夏
亜美の母で、クリーニング店でパート勤めをしている。
娘の亜美が秀次に声をかけられたと知り、騒ぎ立てて通報する。

松永晋也(まつながしんや)-西畑大吾(関西ジャニーズJr)
亜美の兄で、筋肉トレーニングが趣味。

松永亜美(まつながあみ)-蒔田彩珠
中学校の文化祭で発表したダンスを木崎にほめられたことをきっかけで、度々会いに行くようになる。

西沢いずみ(にしざわいずみ)-山田優
亜美が通う中学校の美術教師。

花宮京子(はなみやきょうこ)-市原悦子
木崎とは同郷の女性。長い知り合いらしく秀次のことを心配し、彼を上野に紹介する。
現在、妹夫婦が経営する老人施設の入居者たちの外出補助をボランティアで請け負っている。

 

あらすじ

中学生の松永亜美(蒔田彩珠)は文化祭からの帰り道、歩道橋で見知らぬ中年男(渡辺謙)に呼び止められる。男は、文化祭でダンスのステージに立った亜美を見たといい、「キレイだった。いちばんだった」と称賛の言葉を贈り、立ち去っていく。

思いがけない褒め言葉に亜美は有頂天になるが、その話を聞いた母・晶江(板谷由夏)が心配のあまり、自宅に警察を呼ぶ騒ぎにまでなってしまった。

 

数日後、亜美は偶然、街で男を見かけ、彼が小さなベーカリー『ここだけのパン屋』で働いていることを知る。その男、木崎秀次は半年間ほど複雑骨折で入院していたという話で、知人・花宮京子(市原悦子)の誘いを受けて故郷からこの町に移住し、社会復帰のリハビリとして無給で働いているようだった。母が疑うほど、木崎のことを悪い人間には思えない亜美。会話を重ねるうち、次第に秀次と打ち解けていく。

そんなある日、亜美は『ここだけのパン屋』主人・上野弘志(高橋克実)から、秀次の本当の身の上を聞く。実は、秀次は東日本大震災の津波でいちどに8人もの家族を失ったという、あまりに壮絶な過去を秘めていた…。

出典:http://www.tv-asahi.co.jp/5nenmenohitori/

 

今回のスペシャルドラマ「五年目のひとり」は、東日本大震災の5年後を描いたストーリー。
見知らぬ中年の男性が「君のダンスがいちばんキレイだった」と少女に言葉を投げかけたことから、2人の交流が始まります。

少女はやがて、その男性が震災で失ったあまりに多くのもの、そしてまだ癒えぬ心の傷に触れていくことに…。

東日本大震災の“その後”の人々の心の機微を描く、感動の物語に仕上がっているという今作。
そのネタバレについて予想していきたいと思います。

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結末ネタバレ

スペシャルドラマ「五年目のひとり」について、ネタバレと結末を以下で予想していきます。

 東日本大震災から5年後の姿

2014年2月、開局55周年記念作品として放送した「時は立ちどまらない」も山田太一氏の脚本。東日本大震災を背景に、2つの家族の崩壊と再生を静かに描き、14.7%という高視聴率を獲得しました。

「時は立ち止まらない」は、震災直前から3年後までを描いた作品で、昨日まであった普通の暮らしを失った家族と、失わなかった家族の感情が交錯する内容でした。

今作の「五年目のひとり」は、タイトルにもあるように震災から5年目、一人の中年男性の話。
この中年男性、木崎秀次が背負っている過去がこの物語の重要なポイントの1つだと考えると、木崎が周囲に明かしていない過去とは一体何なのか。

木崎が背負う過去について紐解いてみましょう。

 

木崎が背負っている過去とは何か

木崎は東日本大震災の津波によって8人の家族を失っている。
失った8人の家族について考えられるのは、祖父・祖母・父親・母親・兄弟・妻・子供。

本作の物語の始まりは、木崎が文化祭のステージで踊る中学生の松永亜美の姿を見て「君のダンスがいちばんキレイだった」と伝えるところからスタートする。このことから、失った家族の中に同じ年頃の娘がいたのではないかと思われる。

木崎がひとりで背負っている過去の1つとして考えられるのは、東日本大震災によって8人もの家族を失ったこと。

 

しかし、ここで気になるのは、“背負っている”という表現。
家族を震災で失ってしまったことに対して“背負う”という言葉を用いているのであれば、震災でひとりだけ生き残った理由にその原因が隠されているのではないかと推測する。

前作の「時は立ちどまらない」でも、家族のうち、祖母・妻・息子を震災で失い、自分が無事であったことに後ろめたさを感じるという父親の心理描写があった。

“8人の家族を失った”という言葉を逆転すると、「なぜひとりだけ生き残ったのか」。

自分だけ津波のこない別の場所にいた、もしくは家族が出かけるのに何らかの理由で自分だけが付いていかなかった、などの可能性が考えられる。

この自分ひとりだけが生き残った理由の中に、今作のキャッチフレーズとして起用されている「忘れないと生きていけない だけど、忘れたくない」記憶の一部があるのではないかと考える。

 

もう一つ気になる要素は、木崎が半年間ほど複雑骨折で入院していたということ。

この物語は震災から5年後のストーリーなので、震災による骨折ではない。
となると、入院するほどの複雑骨折の原因は一体何だったのか?

家族を想うあまり没頭してた仕事先で追ったケガ、もしくはこの先一人で生きていくことについて考えている間に足を踏み外したなども考えられる。

 

そしてこの物語のキーパーソンとなるのが、木崎が声をかけた中学生の女の子、松永亜美。
亜美が頻繁に木崎に会いにいくようになった心の変化とは一体何だったのかについて見ていきます。

 

亜美が心の中に抱えていたもの

山田太一氏の脚本は、主人公だけでなくそれぞれの登場人物の抱えているものが台詞を通して浮かび上がってくるのが特徴的。

木崎に頻繁に会いにいくようになった亜美の心の中にも、中学生という多感な時期特有の葛藤や純粋さがあるのだろう。

木崎にダンスを褒められたことで距離を縮めていく。ということは、普段の生活において自分に自信がなく、褒められ慣れていないということが考えられる。なぜ木崎は見知らぬ自分のダンスをこうまでして褒めてきたのか。自分を褒めてくれた彼は一体どんな人なのか気になるのだろう。

 

亜美が木崎に興味を示し、会いに行き、会話をすることで、閉ざされた木崎の心が少しずつ開いていく。
5年間という時間の中で、木崎は自分の気を保つように悲しみを押さえこみ蓋をしていた。それが少しずつ溢れて解き放たれていく。

一見ハードな内容ではあるが、亜美と会話をし過去と向き合っていく中で少しずつ笑顔を取り戻す、心温まるラストになるだろう。

 

さいごに

ニュースでは、事件や震災の規模で悲しみを量る傾向があります。
また時間が経過するにつれて“少しは悲しみも薄れていくもの”だと勝手に判断します。

しかし、大切な人を一人失うだけでもその人にとっては世界中の大事件よりも自分の心や人生を左右するものであり、悲しみを抱える期間もひとそれぞれ違います。

悲しむ余裕さえなかった人、悲しみをどこにぶつけたらいいのかわからない人。まだまだ悲しみの余韻は消えなくても月日はどんどん過ぎていきます。

5年と聞くと長い歳月のように感じますが、まだまだ解決していかなければならない問題は山ほどあります。

街の再生ももちろん重要ですが、傷ついた人たちの心の再生もまた重要なものであると感じました。

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