[記事公開日]2016/02/24
インフルエンザで熱が出ない?症状の理由と判断方法
体がだるい感じがするけれど、熱がないため学校や会社に行ったところ、実はインフルエンザだった!という方がいらっしゃいます。
『インフルエンザ=高熱が出る』という式が頭にあるため、熱が出ないと、ふつうの風邪や疲労と勘違いしてしまいがちです。熱がなくてもインフルエンザに感染している可能性は十分にあるということを頭に入れておきましょう。
熱がないからといって放置しておくと、あとから高熱が出てきて治りが遅くなったり、周囲の人々にうつしてしまう可能性が高くなります。
インフルエンザにもかかわらず熱が出ないのはなぜなのか?
また熱がない時、どのようにインフルエンザだと判断すればよいのかをお伝えしていきます。
目次
インフルエンザなのに熱が出ない理由
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インフルエンザにかかると、38度以上の高熱が出るイメージがあります。
ですが、インフルエンザを発症した人のうち約5割の人は高熱がでないと言われています。
そもそも体が発熱する理由は、体内に入ってきたウイルスを撃退するため、自ら熱を発してウイルスと戦っている証拠です。
そのため、熱が出ている状態は体内に侵入してきたインフルエンザウイルスと戦っている状態であり、薬を服用して熱を下げてしまうと、かえって症状が長引く場合があります。
では体内にインフルエンザウイルスが入ってきたにも関わらず、体が発熱しない理由とはどのようなものなのでしょうか。
『インフルエンザB型』に感染していたため
インフルエンザには種類があり、A型・B型・C型とあります。
この中でもB型のインフルエンザウイルスは高熱が出ないケースが多く、インフルエンザに感染していることに気づきにくくなります。
このため、インフルエンザB型に感染しているにも関わらず、症状が軽いために学校への登校や会社へ出社したりと外出することでウイルスが広まり、集団感染を引き起こすリスクが高くなります。
インフルエンザB型は2月から春先にかけて最も感染者が多くなります。
この時期に体の倦怠感など異常が見られた場合はインフルエンザB型の感染を疑った方がいいでしょう。
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インフルエンザの予防接種を受けていたため
毎年インフルエンザワクチンの予防接種を受ける方が多いと思います。
この予防接種をすることで、インフルエンザに感染する確率を下げるだけでなく、インフルエンザにかかってしまった場合の症状を和らげる効果もあるとされています。
つまり、予防接種をしていたためにインフルエンザに感染してもあまり熱が出らず、軽い症状のまま完治する方もいるということです。
ですが、熱が出らず症状が軽くても、体内にインフルエンザウイルスは存在している状態です。なのでそのまま外出して人と接触することでインフルエンザウイルスをばらまいてしまう結果になります。
市販の風邪薬を飲んでいたため
初期段階で、風邪をひいたかなと思い早めに市販の風邪薬を飲んだ場合。風邪薬の効能で一時的に熱や症状を抑えることがあるため、インフルエンザと気づかずにいる場合があります。
しかし、市販の風邪薬は、風邪の症状を抑えるはたらきのみであり、インフルエンザ薬のようにインフルエンザウイルスの増殖を抑えるはたらきはありません。
症状が軽いと思って風邪薬だけ飲み、体調をおして学校や会社に行ってしまうと、インフルエンザウイルスをばらまいてしまいます。
熱が出ないときの風邪とインフルエンザの見分け方
高熱が出なくてもインフルエンザに感染している可能性がありますが、ではどのようにして判断すればよいのでしょうか。
『インフルエンザの症状』のポイントをしっかりおさえておき、インフルエンザが流行しているときは特に注意して判断する必要があります。
- 関節痛・筋肉痛など全身に痛みの症状がある
- インフルエンザ流行時期(11月~3月)に全身症状がある
- 脈拍がとても速く、症状の治りが遅い
インフルエンザが流行している時期に体に異変を感じた場合、まずインフルエンザの感染を疑った方がよいでしょう。早めに対処することで周囲へのインフルエンザウイルスの拡大を防ぐことができます。
さいごに
いつもの風邪だろうとあなどっていると、インフルエンザウイルスを周囲に拡散させてしまったり、治りが遅く症状が悪化してしまうケースもあります。
インフルエンザは放っておくと、場合によっては合併症を引き起こしたり、死に至る危険性もあるおそろしいウイルスです。
インフルエンザかもしれないと疑わしいときには早めに対処するように心がけましょう。
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