[記事公開日]2016/06/29

乳房が痛む原因は何?乳腺のう胞や乳腺症の原因と症状

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様々な職場で女性の活躍が期待されている現代。
家庭を持ってもそのまま働き続ける女性も多く、産休が終わればまた職場に復帰する女性も沢山います。

そんな社会で活躍する女性にとっての悩みの1つが「乳がん」。

近年メディアでも数多く取り上げられ、乳がんに対する意識が高まりつつも、まだまだ日本での乳がん検診に対する関心は低くなっています。

そんな乳がん検診の中で見つかる症状の1つに「乳腺のう胞」というものがあります。会社の健康診断などで“乳腺のう胞あり。要経過観察”という診断結果をもらったという女性も少なくないと思います。

ではその乳腺のう胞とはどのようなものなのか?
乳がんとは直接関係があるのか?
要経過観察とは一体なんのことなのか?

そんな乳腺のう胞についての悩みについて1つずつ解説していきたいと思います。

 

日本における乳がん検診率

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平成25年に実施された「国民生活基礎調査」によると、日本の女性が乳がん、子宮頸がん検診を含めた5つのがん検診を受診した割合は3〜4割台と報告されています。

特に子宮頸がん、乳がんについては、検診受診率が低い状況にあります。

乳がん検診率

出典:厚生労働省

がん検診率の国際比率を見てみても、日本における乳がん・子宮がん検診率は世界の中でも最低水準に位置づけされています。

乳がん・子宮がん検診率

出典:厚生労働省

こうしてグラフにしてみると、日本における乳がん・子宮頸がんに対する意識の低さがあきらかですね。
近年メディアなどで度々取り上げられ、少しずつ乳がん・子宮頸がんの検診に目を向ける女性が多くなりつつありますが、それでも欧米諸国への水準に到達するまでにはまだまだ意識の差があります。

乳房の痛み、しこりが全て乳がんではない

乳房に痛みを感じたり、しこりを見つけたとき、真っ先に乳がんを疑いたくなる気持ちはとてもわかります。しかし、全てがそうではありません。

乳房の痛み・しこりのほとんどは、害のない良性だと言われています。実際私もたまに胸に痛みを感じるときがあり、気になって検査を受けたことがありますが特に異常もなく、ストレスや疲労が原因だと診断されたことがあります。

かといって、“この痛みは特に問題ないだろう”と過信してはいけません。乳房に痛みがあるとき、どのような原因が考えられるかを見ていきます。

 

乳房の痛みの原因

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乳房に痛みを感じるとき、考えられる原因を挙げていきます。

ホルモンの変化

生理前や妊娠初期などに見られる症状です。

女性の体はとてもデリケート。少しのホルモンバランスの乱れでも感知して体の変化として表れます。
生理は周期的なものですので、毎月痛みがくるとなると憂鬱になってしまいがちですよね。こんなときはあまり無理をせず、かかりつけの医師に相談することをおすすめします。

乳腺のう胞

乳腺のう胞は乳癌検診で見つかることが多いです。
私も会社で行われる健康診断でオプションとして受けたエコー検査で見つかりました。

多くの方がこういった検診で見つかることが多く、乳腺に異常があると思うと怖くなってしまいます。しかし乳腺のう胞は病気ではなく、乳房の分泌物を出す管から出た分泌物をためる袋が「のう胞」です。

治療の必要はほとんどなく、要経過観察と診断されることが多いです。
まれに細胞検査をすることで、乳がんが発見されるというケースもありますので、気になる方は早めに乳腺外科を受診しましょう。

感染症(急性化膿性乳腺炎)

授乳中していると、赤ちゃんが噛んだりして乳首に傷ができてしまうことがあります。その傷口から赤ちゃんの口の中にあった細菌で感染症を引き起こすこともあります。

急性化膿性乳腺炎と呼ばれる病気であり、原因となる菌は黄色ブドウ球菌。乳腺、乳管に菌が入り込むことで炎症を起こします。

急性化膿性乳腺炎の治療方法は、抗生剤投与です。治療中は授乳を中止しなければなりません。そのため授乳期の治療はかなり難しく、病状によっては切開して膿を出す処置をしなければならないので、異変に気付いたらすぐに受診しましょう。

繊維嚢胞性変化

ほとんどの女性の乳房に多少のしこりがあり、特にわきの下に近い乳房の外側上部によくみられます。

両方の乳房に腫れや痛み、しこりがあるという症状を線維嚢胞性変化と言います。

月経前に痛みを感じるようになり、月経のたびに1カ月周期で症状が見られる女性も多いです。特別めずらしいものでもなく、ほとんどが良性です。

乳腺症

乳腺症は30代から50代までに見つかりやすい病気です。

乳がんのようにはっきりとした病気ではなく、女性ホルモンのバランスが崩れたり、必要以上に分泌されている状態から起こるさまざまな病変の総称です。生理が終わることで症状が緩和される傾向にあります。

乳腺症は良性疾患ですが、乳腺症の約2割には、がん化しやすい病変が含まれている場合があります。

乳がん

日本における乳がん検診率の項目でもお伝えしたとおり、日本における女性の乳がん検診への意識は、まだまだ低い値にあります。

近年、有名な方が乳癌となり、手術や放射線治療を受けたというニュースが相次ぎました。これをきっかけにピンクリボン運動も盛んとなり、例年よりも乳がん検診率が高くなったとのこと。

乳がんが女性にとってつらいのは、病気そのものもそうですが、治療する過程で乳房を失うということ。女性としてとの精神的ダメージはかなり大きく、加えてがんという病気への絶望的イメージから精神的負担がかなり大きくなってしまいます。

定期的に検診を受けていたにも関わらず乳がんにかかってしまった、ということもあります。乳がんを恐れない唯一の方法は、早期発見です。そのためにも、乳がん検診への意識を高め、定期的に受診をし、自分自身でのセルフチェックも重要となってきます。

セルフチェックで重要なのは、毎日自分の乳房の状態を知っておくということです。

まれに触ってみるだけでは、微妙な変化に気づきにくくなります。少しの変化を見逃さないためにも、毎日お風呂に入る前、寝る前などにチェックするクセをつけておきましょう。少しの気づきで大難を小難にすることができます。自分は大丈夫だと過信せずに、日課としておこなうくらいが丁度いいくらいです。

 

さいごに

今回私がこの記事を書こうと思ったのは、会社で受けた健康診断で初めて「乳腺にのう胞あり」との診断結果が届いたからでした。

メディアでよく目や耳にする「乳がん」が一瞬にして頭によぎったからです。

自分自身、乳がんについての知識が非常に乏しく、乳腺のう胞と聞いても何のことかわからず、ただただ乳がんのことだけで頭がいっぱいになり人生のどん底のような気分でした。

しかしよくよく調べたり、乳腺外科で診察をしてみると、乳腺のう胞はよく見られる症状であり、そのほとんどが良性であるとのこと。

これを知る知らないでかなり気分が違いました。

本当に怖いのは「無知」です。乳がんのおそろしさを知らない、検診の仕方を知らない、症状を知らない。知らないと何もできません。

まずは自分にも起こりうる可能性が十分ある病気だと認識すること。他人事ではないんだと受け止めること。そして何より面倒くさがらず乳がん検診をきちんと受診すること。

病気になってから一生懸命になれるなら、病気にならないために全力を尽くしましょう。

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