[記事公開日]2016/04/27
[最終更新日]2016/09/30

心肺停止の原因と状態!蘇生可能な時間と生存率

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誰にでも突然起こる可能性のある「心肺停止」。

一体何が原因なのか?
心肺停止とはどのような状態のことなのか?
心肺停止から時間経過と生存率は?

心肺停止とはどのようなものなのかをまとめていきます。

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心肺停止とは

心肺停止状態とは、心臓も肺での呼吸も停止した状態です。

突然倒れた人が心肺停止状態であるかどうかは、呼吸の有無・心臓の動く音で区別できるため、誰にでも判断可能です。

 

心肺停止状態であっても、心臓マッサージやAEDを使用したり、人工呼吸をすることにより蘇生する可能性があります。

 

心臓が止まってしまう=死亡
ととらえがちですが、蘇生できる可能性があるため、心肺停止状態は死亡ではないと言えます。

 

心肺停止の原因

心肺停止にの主な原因とされるのは「心不全」です。

心不全とは、心臓のはたらきが弱くなり十分な血液を送り出すことができず、全身が必要としている血液量を循環させることができない状態です。心不全は大きく“急性”と“慢性”に分けられます。

 

一般的に多いのが、心筋梗塞などを引き起こす「急性心不全」です。

 

心不全が起こる原因としては、仕事や家庭での肉体的・精神的ストレス、度重なる睡眠不足、過度の飲酒や喫煙、食生活の乱れからくる肥満や高血圧などが挙げられます。

 

冬場に多いのが、急激な温度差からくる心不全です。外の寒い空気で冷え切った身体を温めようと、熱いお風呂に一気に浸かったり、熱いお湯をかぶることで起こります。

 

心不全は先天的な問題もありますが、そのほとんどが生活習慣病を放置したことが原因によるものです。

血管が狭くなり血液が身体に行き渡らず、軽い運動など少し負荷をかけるだけで心臓が機能しなくなってしまいます。

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心肺停止の状態

心肺停止状態とは、その名のとおり心臓と肺の機能がストップした状態です。

 

“心臓が止まって呼吸もしていなければ死亡しているのではないか?”

と思われる方も多いですが、心臓マッサージ・AED・人工呼吸等で蘇生の可能性が残されている状態であれば、それは死亡ではなく、心肺停止状態です。

 

また、日本の医学会では心停止と呼吸停止の他に「脈拍停止」・「瞳孔散大」をし、医師が死亡宣告をしなければ死亡は確定されないとされています。

 

テレビの報道などを見ていても、発見時は心肺停止状態とされ、病院に搬送後死亡が確認されました。というように報道されています。

 

これは医師意外の者は心停止・呼吸停止を判断することができたとしても、死亡宣告をすることはできないことが理由として挙げられます。

 

蘇生可能な時間と生存率

心肺停止=“死”
と誰もが連想するほど、心肺停止状態は死に直結する確立が高くなります。

しかし、上記でも述べたとおり、心肺停止状態=死亡ではありません。
蘇生の可能性が残されています。

では心肺停止から命が助かる確立と経過時間の関係についてまとめます。

 

心肺停止から命が助かる確率(生存率)

心肺停止時間  生存率
1分 97%
2分 90%
3分 75%
4分 50%
5分 25%
10分 0%

表の数値を見ておわかりいただけるとおり、心肺停止に耐えられる時間は限りなく少ないです。
人気のないところで倒れてしまったり、一人暮らしで発見が遅れてしまうと、生存率は大きく低下してしまいます。

 

また倒れてすぐ発見されたとしても、迅速な救命措置をとる事ができなければ、1分経過ごとに10%ずつ生存率が低くなってしまいます。

3~5分で脳の機能が停止してしまうと言われており、後遺症が残る確立が上がったり、ずっと意識が戻らない状態になる可能性が高くなります。

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心肺停止の対応と救命処置

実際に目の前で突然人が倒れたら。

そんな場面に遭遇することがあるかもしれませんし、遭遇した人もいるかもしれません。

 

心肺停止状態の場合、近くにいて発見した人がすぐに救急車を呼んだとしても、助かる確率はほとんどありません。救急車が現場に到着した頃にはもう手遅れなのです。

 

もし目の前で人が突然倒れたら、どのように対応するべきかをご紹介します。

 

大声で意識があるかの確認をする

倒れている人を起こしたり、揺すったりしてはいけません。
まず大声で呼び、頬を叩く等して意識があるかを確認します。

 

大声を出すことで意識確認と同時に、周囲に「人が倒れている!」という信号を発信することができます。

 

自分に医療知識が乏しくても、その周りの沢山の人々の中には医療知識が豊富な人がいるかもしれません。

 

また、救急車を呼ぶ人、処置をする人、AEDを準備する人など、人手が多いほど全ての対応がスピーディーに実施できます。

 

心臓マッサージ・人工呼吸を行う

心臓の音も聞こえず呼吸もしていない場合、気道を確保し、心臓マッサージを行います。

心臓マッサージは1分間に60~80回のスピードと、かなり強く押さなければ意味がありません。

 

胸が4~5cm沈むほど強く押す必要があるため、骨が折れてしまうのではないかという恐怖から押す力を加減してしまいがちですが、強く押さなければ全くの意味がありません。

 

何の経験もないまま急に心臓マッサージを行うことは不安が大きい為、講習を受けて練習しておくといいでしょう。

 

AEDを使用する

AEDは心肺停止状態から5分以内に使用することが推奨されています。

子どもの場合、小児用電極パッドを使用することが推奨されていますが、なければ成人用のパッドを使用します。

 

また倒れているのが妊婦の場合、胎児に影響がないかと心肺されますが、母親のを早急に救命することしか、母子双方を救う方法はないのです。

 

AEDには診断機能があり、電気ショックが必要な場合以外は作動しません。

AED使用による胎児への影響はまだ報告されておらず、胎児まで電気の影響が及ぶ確立は極めて少ないと思われますが、全く影響がないとは言い切れないようです。

しかしAEDを使用しないということは、母親・胎児の双方の救命を諦めることになります。

 

心肺停止(心不全)の予防

心肺停止が起こりうる原因となる心不全は、突然起こる恐ろしいものですが、きちんと予防することができます。

一般的に発生率の多い急性心不全は、生活習慣の乱れが原因となる場合がほとんどです。

 

心不全を予防するには…

  • 減塩食を心がける
  • 糖分の多い飲料や食事を抑える
  • コーヒ・喫煙を控える
  • 過度の飲酒・飲食を控える
  • 肥満を防ぐ
  • 水分をとりすぎない
  • ストレスを溜めない
  • 規則正しい生活を心がける

 

原因となる疾患の治療も十分大切ですが、日ごろの悪い生活習慣の蓄積が突然の悲劇を招いてしまいます。

 

実際に震災などで過度なストレスを感じたとき、心不全で亡くなる方が多くなる傾向があります。ストレスを溜めすぎず、しっかりと睡眠をとり、規則正しい生活を心がけましょう。

 

さいごに

私も実際、目の前で人が突然倒れるというのを経験したことがあります。

その方は意識があり心不全ではありませんでしたが、言葉も発することができずただ横たわるだけでした。

 

すぐに駆け寄り「大丈夫ですか!!」と声をかけ、意識を確認しながらスマホの緊急電話機能から即座に救急車を呼びました。

特に命に別状はなく、その後すぐ退院されましたが、慢性的に起こるようでその日は特に酷かったそうです。

 

どうしようどうしようと怖がっている間にも、倒れた人の命は削られていきます。

まずはすぐに大きな声で話しかけてみること。そして自分の携帯電話や公衆電話の緊急電話機能の使い方を理解しておくこと。

 

最善を尽くそうと思っても、いざというとき“最善の尽くし方”を理解していないと、何もできないまま時間が過ぎてしまいます。

突然目の前で倒れるのは他人だけではありません。大切な家族や友人が倒れることだってあるのです。

 

万が一そうなったとき、“もっと知識を持っていれば”と後悔してしまう前に、救命対策について積極的に学んでおきましょう。

また、自分自身も心不全等にならないよう、日ごろの生活をきちんと見直しましょう。

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